「夏も近づく八十八夜…」といえば茶摘み、新茶。
今年の八十八夜は5月2日でした(立春から数えて88夜目)。
佐伯市本匠(ほんじょう)で育った因尾茶(いんびちゃ)の新茶も販売されています。
★店頭販売でもお馴染み『首藤園』の因尾茶は今年、化学合成農薬・化学肥料・除草剤を一切使用せずより自然に優しい栽培方法で育てた証である『佐伯市認証農産物』に認定されました。
5/7(日)も店頭で販売してくださいます。
🌿佐伯の太陽・清らかな水
本匠の大水車のさらに奥、九州屈指の清流・番匠川(ばんじょうがわ)のほとりに、首藤園の茶畑の入り口はあります。
因尾茶はこの美しい番匠川の源流で生産されています。
🌿実は希少な【釜炒り茶】
因尾茶は400年以上の歴史を持つ『釜炒り茶』
鉄製の平釜を使いお茶の葉を300℃の高温で炒り、それを揉み上げ乾かしていく製法です。
茶葉を釜で炒って作るため、通常の煎茶にはない独特の香りや風味が楽しめます。
🌿何が希少なの?
煎茶や玉露をはじめとした大半の日本茶は、高温で蒸すことによって発酵を止める「蒸し製緑茶」。
一方、釜で炒ることによって発酵を止めるお茶が釜炒り茶。
令和元年の日本茶生産に占める、釜炒り茶の割合はわずか《0.02%》程度だそうで…
釜炒り茶は、とても希少なのですね。
〈📚参照:全国茶生産団体連合会〉
🌿どうして【新茶】は美味しいの?
お茶の品質は、葉を摘み取る「時期」によって差が出ます。
若く柔らかいうちに摘んだ新芽と、大きく生長してから摘んだ新芽では成分に違いがあるからです。
【アミノ酸豊富で、甘い】
その年の一番初めに出た茶の芽(一番茶)の早い時期のものを原料とする新茶はアミノ酸を多く含み、
豊富なうま味とさっぱりとした苦味をバランスよく味わえるのだそう。
【飲み比べてみました】
確かに新茶はえぐみが少なく、ほんのり甘い!
淹れた後の茶葉が綺麗に開くのにも感動します。
✍️葉が成長し、硬くなってから収穫する二番茶・三番茶はカテキン類 が多く、苦味・渋味がより感じられるようになります。
【お米に合う】
釜炒り茶は、「蒸して作るお茶(深蒸し茶)よりも苦味があるけど、口の中はさっぱりする」という特長が。
新茶はさらに苦味が邪魔をしないので、おにぎりや茶漬け に合いそう!という印象です。
佐伯の太陽を思い切り浴びて、自然に優しい農法で育てられた因尾茶。
新茶の時期に改めて、その恵みを受け取ってみませんか。